君ありて幸福 【完】



そして放課後Trustであたしとあさみのテストお疲れさま会なるものが楓也さん主催で開かれた。



「お疲れさま、雪乃ちゃんあさみちゃん。結果も良かったみたいだし」

「ありがとうございます」

「これで暫く勉強とはおさらばですよ~」


テストが終わった開放感からかあさみは開始三十分で早くも三杯目のお酒を飲み干した。

もちろんあたしはいつもと同じくオレンジジュースだけど。



「それにしてもこいつが学年一位とか本当かよ!?明らかに鈍臭そうだろ」

「本当です⋯!それに鈍臭いとか関係ないてすから。そもそも鈍臭くないですし⋯」

「あぁ!?もっとデケー声で話せ、真面目女」


今日も昴さんは失礼だ。

でも不思議なことに今はちっとも全然昴さんを怖いとは思わない。
意外と優しいところもあったりするから。




「昴さん今度勉強見てあげても良いですよ」


ふざけてそう言えば


「誰がお前に見てもらうか、バーカ!」


べっと舌を出されて思わず眉を寄せたあたしと昴さんの睨み合いが始まった。



「調子乗んな」

「ふんっ」

「そーゆーのが調子乗ってるんだよ!」

「いたっ、痛い痛い痛い痛い痛いつ⋯!」


更には昴さんにぎゅっと頬を摘まれた。
きっと全然力は入ってないんだろうけど少しの力でも頬を摘まれると意外と痛い。