君ありて幸福 【完】




「テスト?」



Trustに着いてあさみと一緒に二階のソファ席へと座ると今日伝えようと思っていたことを話した。




「はい。もうすぐテスト期間に入るので暫くTrustに来れなくなるので一応伝えておこうと思って」




そう、もうすぐあたし達の学校ではテストがあって、それがなかなか難しい。

いくら成績が一位だからといって余裕でいられないのが桜花女子だ。

みんなテストに向けて必死で勉強をする。


あたしも成績を落とすわけにはいかなくて、だからといって今までのようにTrustに出入りしていたらきっと勉強どころではなくなる。


だからテストが終わるまではTrustへ来るのはやめようと決めたんだ。





「そんな難しいのか、テスト」

「すごく難しいです」

「頭良いもんな、桜花」

赤色っぽいカクテルらしきお酒を飲みながら千鶴さんが言う。



「テスト期間てどれくらいなの?」

「明日から二週間です」

「そっか。なら二週間は雪乃ちゃん達は来れないのか」

残念そうに眉を下げた楓也さん。




来れないと言ったところで千鶴さん達には関係ないことだし、だから?と言われたらショックだと心配していたけれど楓也さんの顔を見れば少なくともそんな心配はいらなかったのだと安心する。