悲しい、苦しい、切ない。
それでもあたしは千鶴さんを好きだって思う。
女の人関係の話を聞いても、会いたいと、傍に居られるなら居たいと、好きだと思うんだ。
ぎゅっと机の下で握りしめた手のひら。
目の縁に溜まった涙をグッと堪える。
あさみに泣きそうなことがバレないように。
そうして何とか笑顔を作ったあたしは話題を変えようと気になっていたことをあさみに聞く。
「そう言えばあさみはあの後どうなったの?」
「あの後って?」
「誤魔化さないで。今日はヤケにテンション高かったのってそれが原因でしょ?」
「だからそれって何よ?」
誤魔化しながらもニヤケ顔を隠せていないあさみに遂にその名を出す。
「青木くん」
「あーーー、そのことぉ!」
明らかに不自然に惚けるあさみに思わず笑ってしまった。



