千鶴さんに手を引かれて階段を降りればキャーだかワーだか耳を劈くような悲鳴にも近い声が聞こえてきて、一階のソファ席からもフロアにいる人からも痛い視線が突き刺さった。
一階のソファ席にはこの前街で千鶴さんと歩いていた人も、初日に千鶴さんと居た人もいてどうしようもなく苦しくなった。
「何あの女」
「最近千鶴さん達に色目使って付き纏ってる女だよ」
「ブスのくせに」
「調子乗んな」
「最近の千鶴さんのお気に入りでしょ?ダサい女だから千鶴さんからしたら面白いんじゃないの?あんなガキすぐに飽きるって」
そこかしこから聞こえてくる中傷の言葉にギュッと唇を噛み締める。
嫌な言葉を浴びせられることにも傷ついたし、
千鶴さんが何も言ってくれなかったことにも傷ついた。
庇ってくれるなんて調子乗ったこと期待してなかったけど、やっぱり少し、⋯すごく、悲しかった。



