「あの、千鶴さん!?あた、あたしもご飯行くんですか?」

「腹減ったんだろ」

「減りましたけど⋯!でも、あたしと⋯」

「いいから行くぞ」

「え、え?」



千鶴さんと二人でご飯に行くという予想もしていなかった急展開に戸惑うばかりのあたし。

そんな軽くパニック状態のあたしの手を引き階段を降り出す千鶴さんはマイペースなのか気分屋なのか⋯よくわからない。



ただわかるのは



「行ってらっしゃい」


楓也さんと昴さんは同行してくれないということと、


自分の心臓がバクバクしているということだった。