君ありて幸福 【完】



「もちろん当時チームのトップだった俺と楓也も仲が悪くてな。顔合わせることなんて滅多に無かったけど鉢合わせた日には何人が病院送りになったか」

「そんなに二つのチームは⋯昴さんと楓也さんは仲が悪かったんですか?」

「そうだな」


正直昴さんと楓也さんが仲が悪かったなんて信じられない。



「そのせいでこの辺は荒れに荒れてた。けどよ、」



すっと昴さんの目が細められた。




「この街にチヅが現れた」



少し低くなった昴さんの声に、ドキンと心臓が大きくなった。