君ありて幸福 【完】


あさみの言う通り入口にいた人にあさみが何かを言うとあたしもクラブの中にすんなりと入る事が出来た。



出来た、けど。



「に、賑やかだね」

「クラブだからね!」


フロアに響く音楽は想像してたものよりもずっと大きくて、入った瞬間は肩が上がるほどその大きさにビックリした。


「取り敢えずドリンク飲みに行こう。一杯目はこのドリンクチケットと交換するの」


あさみに色々教えてもらいながら何とかフロア後方にあるバーカウンターでドリンクを頼む事が出来た。




「かんぱーい!」

グラスでコツンといい音を鳴らしてあさみと乾杯をする。
もちろんあたし達は未成年だからお酒ではなくジンジャエールで乾杯だ。



「どう?クラブでの一杯目は」

カウンターに頬杖をついて言うあさみに笑う。

「美味しいよ」

「よかった」



ジンジャエールは冷えていて美味しいし、うるさいと思ってたこの空間にも慣れてきたし、外観は小さいとは思わなかったけど大きくもなかったはずなのに中に入ると想像してたよりも大きかった。

広いフロアにはたくさんの人がいて皆踊ったり友達と話したりと自由に、好きなように過ごしている。



そんな空間を眺めているとワクワクしてくる。