女の人といるところを、千鶴さんを知らなかった時に見るのと、千鶴さんを少し知ってから見るのでは心を締め付ける痛さも比じゃなかった。 「あさみ、もう帰ろう」 「え?ああ⋯、そうだね」 小さく呟くようにそう言ったあたしをあさみは不思議そうにしていたけれどそれ以上は何も言わないでくれた。 「また明日ね」 「うん、またね」 あたし達の家の分かれ道であさみに手を振って家までの道を歩いて帰った。 その間もずっと、チクチクと胸の辺りが痛かった。