ほろ苦いカプチーノを飲んだ後、パンナコッタをスプーンで一口食べる。刹那、口の中に広がった優しい甘さに頬が思わず緩んだ。
「おいしい〜!」
イタリアはご飯もスイーツもおいしい。移住して大正解だ。そう思っていると、クスッと笑ったルカさんに「こっちも食べる?」と言われる。私の目の前には、ティラミスが乗せられたフォークがあった。
「ほら、口開けて」
言われるがままに口を開ければ、ティラミスが口の中に入れられる。まるで恋人同士がやるシチュエーションにドキドキしてしまい、味なんて感じている余裕はない。
「どう?」
「何か、恥ずかしすぎてそれどころじゃないです……」
真っ赤になった顔を手で覆っていれば、またイタリア語をルカさんは呟く。こんなことで恥ずかしがるなんて、重い女だって思われてるのかな?
「ルカさん?」
そっと指の隙間がら覗いてみれば、ルカさんは顔全体ではないけど、頬が赤く染まっている。嫌われてはいない、と言うことは理解できた。
「おいしい〜!」
イタリアはご飯もスイーツもおいしい。移住して大正解だ。そう思っていると、クスッと笑ったルカさんに「こっちも食べる?」と言われる。私の目の前には、ティラミスが乗せられたフォークがあった。
「ほら、口開けて」
言われるがままに口を開ければ、ティラミスが口の中に入れられる。まるで恋人同士がやるシチュエーションにドキドキしてしまい、味なんて感じている余裕はない。
「どう?」
「何か、恥ずかしすぎてそれどころじゃないです……」
真っ赤になった顔を手で覆っていれば、またイタリア語をルカさんは呟く。こんなことで恥ずかしがるなんて、重い女だって思われてるのかな?
「ルカさん?」
そっと指の隙間がら覗いてみれば、ルカさんは顔全体ではないけど、頬が赤く染まっている。嫌われてはいない、と言うことは理解できた。


