怜王(れお)が登校したら恐らく暴走族黒雪(くろゆき)にも情報流れるだろうね」
「俺達はいいけど1番危険なのはありすちゃんだよ」
「総長なこともバレるかもしれない」
 凜空(りく)がそう忠告すると、怜王(れお)は掴まれていた手を払う。

「…大丈夫だ」
「…それに」

 怜王(れお)は、ふっ、と笑う。
「あいつら相手すんの」
「…ナンバー2の凜空(りく)
「…ナンバー3の(しょう)がいれば余裕だろ?」

「そそ、孤人(こびと)の集まりなんて余裕よね?」

「総長と夕日(ゆうひ)に言われたらもう応じるしかないね」
 凜空(りく)は、にっこり笑う。

 (しょう)が頭を下げる。

「総長、明日から高校でも全力で守らせて頂きます」