イケメン総長は、姫を一途に護りたい

「咲姫は…いや?俺と同じ部屋だと」


まっすぐに千隼くんがわたしを捉える。


まるで、キスされそうなくらいの至近距離で、そんなことを言われたら――。


「いや…じゃない」


そう言うしかなくなっちゃうよ。


だって、千隼くんと学校でも寮でもずっといっしょにいれて、いやなわけないんだから。



そのあと、千隼くんに連れられて寮の外へ。

わたしを連れて行きたい場所があるらしい。


やってきた場所は、なんの変哲もない空き地。


「ここが…、わたしを連れて行きたい場所?」

「違う違うっ。ここは、必要だから立ち寄っただけ」


千隼くんは、空き地の端に向かう。


すると、そこにあったのは…黒のカバーのかかった大きななにか。


そして、千隼くんがそのカバーを剥ぎ取ると、中から現れたものは――。