千隼くんはわたしを押し倒すと、これでもかってほどに無数のキスを降らせてきた。


強くて逞しくて、周囲から信頼されている千隼くん。

でも、わたしのことになると余裕なく迫ってくる。


このキスだって、新入生へのヤキモチだ。

『俺だけを見ろ』と受け取れる甘いキスに、わたしはとろけそうなくらい溺れてしまう。



「ずっとずっと咲姫だけを愛してる。一生かけて護ってやるから、絶対俺のそばから離れるな」


千隼くんは愛の誓いを囁くと、腕の中にそっとわたしを包み込んだのだった。





イケメン総長は、姫を一途に護りたい【完】