イケメン総長は、姫を一途に護りたい

そして、千隼くんをキッと睨みつける。


「…てめぇ!1人でこいっつったのに、慧流座の連中を呼びやがったな…!?」

「失礼な…!!我々は、亜麗朱だっ!慧流座と同じにするなっ!」


慧流座と間違われたことが気に障ったのか、光さんが怒鳴り声を上げる。


「…亜麗朱だと!?そんなわけあるか…!敵対している亜麗朱が、慧流座の頭を助けにくるわけねぇだろ!」

「勘違いするな。僕が助けにきたのは、あくまで咲姫だ」

「だったとしても、亜麗朱が手を貸すなんて…卑怯だろ!!」

「蛇覇に、卑怯と言われる筋合いはない!」


光さんはそう言い放つと、メンバーに合図をする。


そして、バイクから飛び下りた亜麗朱のメンバーが、次々と逃げ惑う蛇覇を蹴散らしていく。



「僕の咲姫に手を出した報いは受けてもらうぞ、ソウゴ」