イケメン総長は、姫を一途に護りたい

それでも、容赦なく千隼くんに殴りにかかる蛇覇のメンバー。


格段に動きが鈍くなった千隼くんは、それを受け止めるのがやっとで…。

そこに追い打ちをかけるように、鉄パイプを持ったメンバーが、千隼くんの足や背中を狙って崩しにかかる。


「…やめてっ。やめさせて…!」


ただやられっぱなしの千隼くんなんて…見ていられない。


それなのに、ソウゴは笑みを浮かべている。


「いや〜、いい眺めだな。あの慧流座の総長が、立っているのもやっととはな」


ソウゴには、人の痛みも苦しみもわからない。

慧流座を潰すためなら、千隼くんがどうなろうと関係ない。


「…もう十分でしょ。勝負はついてる。蛇覇の勝ちだよ…」

「それはどうかな。まだあいつが負けを認めたわけじゃねぇ」


千隼くんは、なんとか蛇覇からの攻撃に耐え続けている。