天窓から差し込む月明かりの下で、わたしは寂しさに涙するのだった。



千隼くんを想えば想うほど、涙が溢れる。


そして、ようやく気がついた。


――ああ。

わたしは、千隼くんのことが好きだったんだ、と。



でも、今さら気づいたって…もう遅い。


わたしのそばから、いなくなってしまったあとからじゃ。