イケメン総長は、姫を一途に護りたい

確かに、初めてカオルくんに会ったとき、女の子みたいにきれいな肌をしているなぁとは思ったけど。

本当に女の子だなんて思わなかったし、見た目も中身もカオルくんは男の子に違いない。


だけど、その事実を周りに知られるわけにはいかなくて…。

校長先生の許可で、特別に時間外で女子寮の女湯を利用させてもらっているんだそう。


なんでわたししか女の子はいないのに、女湯だけは以前から利用できる状態になっているのだろうと、不思議に思ったことはあったけど。

実は、そういうことだった。



「でも、カオルくんがどうしてこの時間に女湯に…?」


カオルくんは、いつも時間外に利用しているはず。

だから、これまでわたしと鉢合わせることもなかったわけで…。


「それは、咲姫を探してたから。ここかなって思って、ついでに入りにきた」