イケメン総長は、姫を一途に護りたい

千隼くんにそう言ってみるも、やっぱり二階堂さんの体調のことが気になる…。


晩ごはんを食べ終わると、千隼くんには「用事がある」と言って先に部屋に戻ってもらい、わたしは二階堂さんの様子を見に行くことにした。



…コンコンッ


ノックをしてみたけど、部屋から応答はない。


ゆっくりとドアを開けて中を覗くと、最後にわたしが布団をかけたときと同じ状態で、二階堂さんは眠っていた。


すると物音に気づいたのか、二階堂さんが目を覚ました。


「…あれ?楡野さん…?」

「起こしてしまって、すみません…!」

「…いや、それはいいんだけど」


二階堂さんは体を起こそうとするが、それすらも辛そう。

だから、思わず手を差し伸べてしまった。


「二階堂さん。まだ制服のままですし、着替えたほうが…」