イケメン総長は、姫を一途に護りたい

「生徒会室にいなかったから…焦った。二階堂に、どこかに連れて行かれたんじゃないかって…」

「心配かけてごめんねっ…。打ち合わせが早く終わったから」


千隼くん…、わたしのことを探してくれていたんだ。


見ると、スマホには心配した千隼くんからの電話やメッセージの通知がたくさんあった。


二階堂さんが倒れて、スマホを見ているどころじゃなかったから…気づかなかった。



「そういえば…、ヒロトくんたちは!?大丈夫だったの…?」

「ああ、無事だ。なんとか間に合った」


千隼くんの言葉に、ほっと胸を撫で下ろす。


千隼くんは、いつもわたしのそばにいてくれているけど、それは周りが平和な証拠。

ひと度、慧流座に危機が迫れば、すぐに駆けつけなければならない。


千隼くんは、総長としての責任をしっかりと果たしている。