イケメン総長は、姫を一途に護りたい

そう言ってため息をついた千隼くんは、学校が終わると、わたしを外へ連れ出した。



千隼くんが連れてきてくれたのは、ショッピングモール。

ここで、わたしの服を買い揃えるんだそう。


「咲姫って、いつもどういうところで服買ってんの?」

「え〜とね…」


ショッピングモールのマップを見ると、いつも服を買っているブランドがあった。

そこへ、千隼くんを案内する。



「このお店だよっ」


薄ピンクやベージュの柔らかい色で統一された店内。

飾られる服もパステルカラーが多く、女の子が好きそうな雰囲気が漂っている。


「…ここか」


わたしが手招きするも、千隼くんはお店の前で固まってしまっている。


「どうかした?」

「いや…。咲姫っぽいからこそ、俺みたいなのが入ると…違和感があるだろ」