イケメン総長は、姫を一途に護りたい

「彼氏としては、咲姫が他の男にジロジロ見られるのは、…どうしてもいやなんだよ」


ふてくされたように、わたしから顔を背ける千隼くん。


「…咲姫に似合いすぎて、よけいにかわいく見えるから困る。頼むから、そういう服を着るときは、俺の前だけにして」


千隼くんは、お願いするように言っているけど――。

わたしにしてみれば、そのすべてが褒め言葉にしか聞こえない。


それに、これってもしかして…ヤキモチ?

千隼くんが、他の男の子にヤキモチを焼いてくれているの?


なんだかそれがうれしくて、わたしは自然と頬が緩んでしまった。



そのあと、わたしは上からデニムジャケットを羽織って、肩を隠すようにした。

そのおかげで、千隼くんのファッションチェックは、無事にOKをもらうことができた。



そして、もう一度朝ごはんを食べに食堂へ。