慧流座のメンバーと別れたあと、またわたしは千隼くんのバイクに乗って、寮へと戻った。


アジトでもいっしょ。

そして、寮の部屋でもいっしょ。


部屋着のスウェット姿になった千隼くんが、ベッドの上でマンガを読んでいる。

そんなオフモードの千隼くんが珍しくて、わたしはロフトの柵の隙間から密かに覗いていた。


すると、千隼くんがわたしの視線に気づいて、チラッと目を向ける。

一瞬目が合い、わたしは慌てて顔を隠した。


「…咲姫、どうかした?」

「ううん…!なんでもないのっ」


ただ、千隼くんを見ていたいだけ。

だって、わたしの…『彼氏』なんだから。



18時からは、晩ごはんの時間だ。

千隼くんに案内され、みんなが集まる食堂へ。


着いて、驚いた。


…男の子ばかりだからか、食堂内は戦争状態。