「ラブ様、ティーク様は無事です」

アイが告げる。

「良かった・・・。無茶するんだから」

「そんなこと、ラブにおっしゃられたくはないと思いますわ。ねぇ、T2」

「そりゃそうだ。しかし、成功だなヴェロニカ」

「ええ、一度も実験するお暇がございませんでしたから、心底心配しておりましたけれど・・・」

そのやりとりを、通信機で聞いていたティークが割り込む。

「おい💦心底心配って・・・なんだ⁉️バッチリって言っただろうが、T2❗️」

「そんなこと言ったか、ヴェロニカ?」

「わたくしは、記憶にございませんが・・・それより、ティーク、彼らの狙いを早く聞きだしてください」

「まったく…💧」

冷静な彼が、大きく深呼吸をしていた。

「さて、何をするつもりだ。爆弾テロか?狙いはなんだ?いつ、どうやって持ち込む」

「ハハハ。もう手遅れさ。とっくに準備完了だからな。我々にとってお前達・・・いや、トーイ・ラブは邪魔でね。彼女の大切な人たちと共にあの世へ行ってもらう。彼女自身のせいでね」

「なに?」

そこに、ほんの僅かなスキができた。
男が後ろ手にスイッチを押す。

「ドーンッ💥」

装置が爆発し、吹き飛ばされるティーク。

「ティーク!大丈夫?」

少しして、返信が届く。

「あ、ああ・・・大丈夫だ。どいつもこいつも簡単に死にやがる。この星のやつらはどうなってんるんだ。すまない、また重要なやつを死なせてしまった。この有様だ」

ティークは、部屋の状況をモニターで送った。

「きっと、生きていても、何も教えはしなかったわよ」

(私の大切な人たちを、私自身せいで?)

「きっと、苦し紛れのでまかせでございますわ。これだけの警備のどこに爆弾があるとおっしゃるのよ」

そう言いながらも、ヴェロニカの優秀な知能には、何かがひっかかっていた。

「ティーク、任務ご苦労さま。悪いけど、ホワイトハウスへ飛んで。アメリカがヤバいみたいなの。お願いね」

テラの全員が、深くため息をついた。