たまりかねて、ヴェロニカが口を挟む。

「よく分からないけれども、ということは、そのヤツラ?って方は、この極秘回線が使えて、全ての施設が見える場所にいらっしゃるということ?そんなところへ、緊急情報流したら、すぐにバレてしまいますわ」

「そうね。しかし、連絡を取らない限り、いくらEARTHと言えど、中へは入れない」


ラブの苦悩する表情に、ヴェロニカもさすがに、熱くなっていた。

「何もできないなんて・・・。全く、だからNASAのシステムなんて嫌だったのよ❗️融通きかないんだから。もう!」

(・・・⁉️)

急にラブが振り向き、両肩を掴んだので、ヴェロニカは本当に驚いた。

「ヴェロニカ!施設の管理はNASAなの?」

「な、何?どうしたのラブ。え~とね。そうよ。火星の石を採取し、そこに眠るエネルギーに気づいたのも彼ら。この開発も、本当は何かの軍事目的ではないか?って、私たちはずいぶん論議したものです」

「なんてこと…。奴は、わざとNASAに見つかった…」

ラブがアボットへウィンク。

「おじいちゃん!いっち番早い飛行機を貸して❗️」

思考停止状態のアボットは、孫におねだりされた気がして、

「おー、よし、分かった」

後ろで、ロビンは必死で笑いをこらえていた。