~翌日~

葬儀は賑やかに行われた。

そこには、名前も知らない上層階級の人達や、海外からの届け物もあった。


別れ際にラブは、サバからプレゼントを渡された。

ララが、一年間貯めたお金で買った、石のペンダント。

『その石は、こっちじゃ「恋人の石」って呼ばれてて、愛する人にめぐり会えます様にってものだよ。ララのやつ一人前にラブのことを心配してたんだな。』


『みたいね。』

石を見つめるラブ。

(ありがとう。愛する人かぁ・・・)

自分の生い立ちや、背負っているもの、命を懸けて世界を守る仲間たち。

そんなものへの想いが、無限に浮かんでくる。

『いやいや!』

振り払う様に、頭を振る。


『あ、そうだ!サバ、学校の先生に、「海」をちゃんと教える様に言っといて。』

『はぁ…?』

『んじゃ、元気でね~。』

サバの開いた口が塞がるのを待たず、ラブは背を向け、手を振った。