警察、政府機関、報道陣、多くの人でごった返しの研究所。

応急処置を終えたラブ。

「ラブ、すまねぇ。もう少しオレが早く来ていれば」

T2は、ラブを迎えにここへ向かっていた矢先の出来事であった。

「T2、リュウがなぜ私を狙ったの?闇の組織がなぜ私に手を出してきたの?そもそも、なぜあなたが、テラを離れて、ここへ向かっていたの?」

無表情で、淡々としゃべるラブ。

その口調は、怒りが最高潮に達している時のものであることを、T2は知っている。

「実は、匿名の電話で、闇の暗殺リストにお前の名が載り、名乗りを上げたリュウ兄弟が、すでに東京にいるとの情報が入ったんだ」

「情報の発信元は?」

「大阪の公衆電話からだ。特定はできないが、闇の仕組みを知っているってことは、まともな人間ではないな」

「HEAVENとの関連は?」

「今まで、闇組織とHEAVENがコンタクトした例はない。目的が違うからな。今回も関係ないと思う方が妥当だろう」

「ギリッ!」

歯を噛み締めるラブ。

「HEAVENを倒したら、次は闇の腐った連中を、片っ端からぶっ潰してやる!誰だか知らないが、私に喧嘩を売ったことを、地獄で後悔させてやる🔥」

自分の為に鬼島を失い、怒りに震えるラブであった。



(ラブ!!)

アイからの緊急通信。

(ラルフ長官とヴェロニカが襲撃されました。)

(こんな時に!!今度はヘブンね。)

『T2、大至急テラへ戻って!!』