山本との話を終え、少し考えるラブ。

「分かりました。リサさん。連絡をありがとう。私は大丈夫だから、あなたは、自分の仕事を、シッカリ頑張ってください」

「で、でも、ラブ!!そんなことをしたら、あなたは・・・」

「遅かれ早かれ、いつかは分かってしまうことなの。私は逃げない。だから、リサさんも逃げちゃだめよ」

「ラブ・・・私には、できない・・・」

「私は、この世界を、この星を愛してる。この星に住む人々を信じてる。彼(三井)の推測は、核心を突いてるわ。リサさんは、なぜそれを私に追求しないの?」

「私は・・・、私は、ラブ、あなたを信じています。例えあなたが普通の人間でなくても、それは変わらない」

「ありがとう。今の一言、すっごく支えになるわ。じゃあ、さすがに少しやっておかなきゃいけないことがあるから、切るね」

携帯を切ったラブの表情から瞬時に笑顔が消える。


(アイ、みんなを集めて)

(わかりました)

ラブの心中を察したアイは、それ以外は話さなかった。


「可愛いメイちゃん。起きてちょうだい」

ラブがメイに飛び乗る。

「ふぁぶ(ラブ)~。もうちょっとだけぇぇ」

(メイ。いままで黙っててごめんね。愛してるよ)

ラブは、寝顔のメイの唇にキスをした。

その声は、メイの夢の中へ届いた。

ラブの唇を感じたメイが目を開ける。

「うわっ💦ラブ❗️ど・・・どうしたの💦。ダメだよ!私、確かにラブのこと好きだけど、えっと・・・ほら!夕べは疲れてて、歯ぁ磨いてないし💦・・・んな問題じゃないか!何言ってんだろ私💧』

「アハハ。ごめんごめん。悪いけど、すぐに地下エリアへ来て」

「はぁ?地下エリアって?あそこは開発商品の実験エリアなんでしょ、私興味ないわよ?」


「メイ、だいじなことなの。アイが案内してくれるから。おねがい」

ラブの真剣な顔に、さすがのメイも、ただごとではないものを感じていた。

「分かったわ。5分でいきます」