オフィスラブは突然に〜鬼部長は溺愛中〜

「いつまでキッチンにしゃがみ込んでるんだ?」

「えっ?はあ…」

 何とか立ち上がり、椎名部長についてリビングに行く。

「あのっ、部長!」

「響だ」

「はあ⁉️何が?」敬語すら忘れて突っ込んでしまう。

「俺の名前だ。休みの日まで部長なんて呼ばれたくない」

「椎名さん」

「はぁ、そうきたか」

「何がです?」

「椎名さんってなんかヤダ」

「はあ?何言ってるんです?普段とキャラ違い過ぎです」

「だから、椎名さんって他人行儀で嫌だって言ったんだ」

「はあ?他人ですよね?」

「ああ、昨日まではな」

「へっ?」

「柚、さっきから面白いな」

「柚〜?」

「柚だろ?」

「はい。って、何で名前呼び?」

「ダメか?」急に弱々しい声になる。

「ダメではないですけど…」ダメだと言いづらい。

「柚、病院行くぞ。準備しろ」柚の言葉を聞き、元の部長に戻った…

「あの〜状況が把握出来ないんですが…」

「話は後からだ。土曜だし午前中しか病院が開いてないから先に行くぞ」

 完全に椎名部長のペースで話が進んでいくのだった…