翌朝目が覚めた響は、隣で気持ち良さそうに眠る柚を見て幸せを噛みしめる。

 柚の両親にも、このホテルにも驚いた。

 あの後、夕食まで一緒にごちそうになったが、早く二人で部屋に戻るように、半ば強引に追い出された。明日はランチにいらっしゃいと言われ…

 柚の両親に生温かい目で見送られ、楓には爆笑され、このコテージに足を踏み入れた。

 カップル限定…

 人気が出るのがわかる。女性が喜び一生の思い出になるだろう。


 それからは…

 熱い熱い一夜が…


 そんな響達にランチの席で、更なる驚く出来事が待っていた。

「あっそうそう。楓と柚の弟か妹が出来るから。結婚式は生まれてからにしてね。ここで式を挙げてくれると助かる」

「「はあ??」」「…」

 観月家には、兄妹の絶叫が…

 賑やかな家族に仲間入りするのが楽しみになる響だった。




一END一