オフィスラブは突然に〜鬼部長は溺愛中〜

 飛行機に乗ってしまうとあっという間だ。空港を出る頃には、響が無口になっている。

「楓ここからどうするの?レンタカー借りる?」

「呼んどいた」

「はあ?誰を?」

「圭吾」

「圭ちゃん??何で?」

「あれ?柚知らなかったのか?圭吾、今うちで働いてるんだよ」

「そうなの?」

 兄妹が会話している横で響は、全くわからない会話を聞くしかない。そこへ…

「ゆ〜ず〜」声が聞こえた瞬間、ガバッと柚に抱きつく男。

 響は、ギョッとし固まる。が、すぐに柚と男を引き離した。

「何するんだよ?」口を尖らせ文句を言う。

「俺の柚に何しやがる」

「俺の柚だ?」

「圭吾煩い」

「楓、こいつ誰だよ」

「柚の彼氏」

「はあ?聞いてないぞ」

「言う必要ないだろ?」

「俺の柚〜」

「圭ちゃん何言ってるの?バカじゃない??」

「一体これは…」響は状況がイマイチ理解出来ていない。

「あ〜、こいつは俺達の幼馴染みの圭吾です。よく三つ子って言われるくらい仲が良かったんです」