オフィスラブは突然に〜鬼部長は溺愛中〜

 柚が北海道行きを知らされたのは出発前の水曜。しかも、なぜか楓から…

 両親への連絡は楓がし、飛行機は響が手配したようだ。柚の知らない所で話はどんどん進んでいる。

「響さんにうちの事話してないからな」

「行ったらわかるから、それでダメかなぁ〜」

「いいんじゃないか?うちの事より、父さんと母さんに驚くと思うけど…」

「何で?」

「はあ?いい年してあれだぞ?」

「いいじゃん。理想だよ」

「息子からしたら恥ずかしい」

「そう?じゃあ、響さん大丈夫かな?」

「驚くと思うけど、慣れてもらうしかないな」

 そんな会話を知らない響はもちろん柚の両親に会い驚く事になる…

 土曜の朝、響が車で観月兄妹を迎えに来てくれた。

「「おはようございます!」」

「プッ。おはよう」

「何か可笑しかった?」

「いや、すまない。二人がそっくりで」

 柚と楓は、顔を見合わせる。

「似てるってあまり言われないけどな」

「双子って聞いてなかったら、見た目では思わないけど、さっきの挨拶はそっくりだった」