オフィスラブは突然に〜鬼部長は溺愛中〜

「ああ、観月柚と付き合ってる」

「「「ええ〜⁉️」」」

 単純に驚く者もいれば、柚に密かに想いを寄せていた者のショックの声も混ざっている。響は、ある意味ここで宣言できて良かったと思う。

「まだ発表する段階じゃないから、ここにいるメンバーだけで留めてほしい」

「「はあ…」」「…」

 明らかにショックを受けている部下には申し訳ないが、どんな事があっても柚は譲れない。

「今日は急用で先に帰らせてもらう」

 いつもでは考えられない早い時間に、爆弾発言だけを残し響は帰っていった。

 今まで一切私生活がわからなかった鬼部長の衝撃の事実に、みんな暫く呆けていた…