そして、呑気な誉からの連絡に響は怒りが爆発する。
「響が連絡してくるなんて珍しいな」
「何呑気な事言ってやがる!」
突然の怒鳴り声に、就業後の静かなオフィスが更に静まりかえる。残っていた者は自分が怒鳴られたわけではないが、思わず縮こまる。
「は?急に何だ?」
「テメエのせいで、柚に被害が出てるんだ」
響は、怒りで自分が柚と言った事にすら気づいていない。だが、周りは『柚??』とざわつく。
「柚ちゃん?」
「お前、今どこだ?」
「クリニックから家に帰るところだが?」
「家で待っとけ!親父とお袋にも言っとけ」
「あ、ああ」あまりの響の剣幕に素直に返事するしかない。
電話を切った響は、オフィスに残る面々がみんな自分を見ている事に気づきハッとした。
「大声を出してすまない」
響の謝罪にみんなは内心でそこじゃないと突っ込む。
「あ、あの〜」
「何だ?」
「部長、今柚って言ってましたが…」
そこではじめて響は自分の失言に気づいた。だが、もう遅い。
「響が連絡してくるなんて珍しいな」
「何呑気な事言ってやがる!」
突然の怒鳴り声に、就業後の静かなオフィスが更に静まりかえる。残っていた者は自分が怒鳴られたわけではないが、思わず縮こまる。
「は?急に何だ?」
「テメエのせいで、柚に被害が出てるんだ」
響は、怒りで自分が柚と言った事にすら気づいていない。だが、周りは『柚??』とざわつく。
「柚ちゃん?」
「お前、今どこだ?」
「クリニックから家に帰るところだが?」
「家で待っとけ!親父とお袋にも言っとけ」
「あ、ああ」あまりの響の剣幕に素直に返事するしかない。
電話を切った響は、オフィスに残る面々がみんな自分を見ている事に気づきハッとした。
「大声を出してすまない」
響の謝罪にみんなは内心でそこじゃないと突っ込む。
「あ、あの〜」
「何だ?」
「部長、今柚って言ってましたが…」
そこではじめて響は自分の失言に気づいた。だが、もう遅い。



