そして、翌日早速予想は的中した。
『観月柚は、人の婚約者だけでなく、その弟にまで付き纏っている』
人事部長から報告を受けた響は、一瞬にして理解した。先日の不可解な出来事が思い出される。なぜ兄の知り合いが自分のマンションにいたのか。あの時、もっと対処するべきだった。きっと、誉の後をつけてきて、響のマンションに入る所を見て誉の部屋があると思ったのだろう。
誉が柚を送っていく姿も見ていたのだろう…
あの日はたまたまで、柚が響のマンションに出入りするのは、いつもひとりだ。
すぐにでも誉に連絡したいが、クリニックの診察時間だろう。仕事が終わったら連絡をくれとメールを送った。
それにしても、自分の大切な恋人の柚が兄との関係を疑われたうえに、柚に被害があった事に怒りをおぼえる。
この日の響は、冷静に仕事をしていたつもりだが、周りからは鬼部長が更にご機嫌ナナメな様子に、恐れられたのは言うまでもない…
『観月柚は、人の婚約者だけでなく、その弟にまで付き纏っている』
人事部長から報告を受けた響は、一瞬にして理解した。先日の不可解な出来事が思い出される。なぜ兄の知り合いが自分のマンションにいたのか。あの時、もっと対処するべきだった。きっと、誉の後をつけてきて、響のマンションに入る所を見て誉の部屋があると思ったのだろう。
誉が柚を送っていく姿も見ていたのだろう…
あの日はたまたまで、柚が響のマンションに出入りするのは、いつもひとりだ。
すぐにでも誉に連絡したいが、クリニックの診察時間だろう。仕事が終わったら連絡をくれとメールを送った。
それにしても、自分の大切な恋人の柚が兄との関係を疑われたうえに、柚に被害があった事に怒りをおぼえる。
この日の響は、冷静に仕事をしていたつもりだが、周りからは鬼部長が更にご機嫌ナナメな様子に、恐れられたのは言うまでもない…



