オフィスラブは突然に〜鬼部長は溺愛中〜

「ああ。それは大丈夫です。うちの両親今でもかなり仲が良いんですが、自分達が恋愛結婚なんで、自分の相手は自分で見つけろって小さい頃から言われて来たんで」

「そうか。それは良かった」

「挨拶に行く時は声を掛けて下さい。俺も一緒にたまには帰ります」

「ああ、心強い」

 男二人は先の相談まで繰り広げている。

 会社での柚を悩ます問題が解決し、想いも通じ合い、忙しいながらも順調だと思う。まさか、勘違いから柚が巻き込まれる事になるなんて…

 響のマンションで誉が声を掛けられた事がおかしかったのだ。あの時、もっと疑問をもっていたらと後悔する…

 この日から、また柚を悩ませる出来事が始まったのだった…