オフィスラブは突然に〜鬼部長は溺愛中〜

 誉が帰った後、響の電話に着信が…

「もしもし」

「響さん今いい?」

「ああ。どうした?」

「柚を送って来てくれたの、響さんのお兄さんで間違いない?」

「ああ。何かあったか?」

「いやぁ〜失礼を承知で。響さん並に男前ではあったんですが、あまりのチャラさに一応確認しときたくて」

「プッアハハハッ。ホストの方が向いてそうだろう?」

「はぁ…医者だと聞いて二重にびっくりです」

「だよな。でも、あれでも腕はいいみたいで、患者は多いんだ」

「そうなんですね…」

「心配させて申し訳ないな」

「わざわざ送ってもらったのに、疑うようですみません」

「いや、知らなかったら俺も疑うと思うわ。そうだ。今度柚を俺の実家に連れて行こうと思って」

「それは…」

「両親に紹介したくて。ちなみに、楓くんと柚の実家は?」

「うちは、北海道なんです」

「北海道かぁ〜いつからこっちに?」

「大学の時です」

「いずれは北海道に挨拶に行かないとな。反対されたりはしないかな?」