この景色を、君と何度も見たかった。

【はる side】

復讐計画18日目。復讐まであと11日。

明日から表の世界でカウントダウンが始まる。

今考えればすごく長かった18日間だった。

1週間蒼と喧嘩のようなものをしていて空白の時間がある。

けれどその空白の時間を埋めるように、その後の時間はとても充実していた。

そして彼との離れた距離が

離れた時よりも近くなった気がする。

とてもうれしかった。

明日から始まるカウントダウンも

明日行く蒼とのお出かけも

全部全部私にとって楽しみなこと。

こんなに一日に楽しみなことが何度もあってもいいのかと思った。

今まで頑張った私へのご褒美なのか?

よくわからないけれどただただ幸せだった。

この計画が終わればそうと話す事はなくなるのかな…。

こう思った時すごく寂しいと思った。

私は冷たい人間だから人との別れとか正直どうでもいいと思っていた。

出会うんだから別れもあるでしょうと思っていた。

だから中学生の時引退式の日、泣いている周りの子たちを見て青春ごっこが好きすぎるなと思っていた。

それくらい冷たい人間なので誰かを思いながら寂しくなることが不思議でたまらなかった。

彼はよく私に

「君といるとよく不思議な感覚になるよ」

と言ってくる。

私から言わせてみれば、

彼も私にとって

「不思議な感覚をいつも与えてくる存在」

なんだけどなぁと思っていた。

こういうことも明日話せればいいなと思う。

目の前にきれいな自然があればもう少し私たちも綺麗な話ができるんじゃないかなと思った。

私が行きたいところを言えば彼は必ず連れてってくれると思っていた。

きれいな場所に行けばもっと普通の人が普通に恋愛するように彼との関係も近くなるのではないかなと思った。

もうたくさんたくさん汚れている私たちにとってこの関係こそが1番きれいなものだと思っていた。

だから誰にも壊されたくないし汚されたくないと思った。

今の私から彼が消えてしまったら私は生きれるだろうか。

そう思うほど私は弱くなった。

彼の存在が私の中で大きくなればなるほど私は弱くなった。

誰かがいる安心感を覚えてしまったから。

1人の時の方がそれなら楽だった。

あきらめもつくし、そこまで欲張ることもなかった。

けれど彼が私にとって大人になればなるほど、私は1人が怖くなっていく。

こんな私にしてしまったんだから、責任とってよね。

と彼に心の中でいつも訴えかけていた。

彼はいきなり私の前から消えるほど無責任な人じゃないと信じているから何も言わないけれど、そんなことがあった時には

またあなたのことを恨むからね

と思っていた。

でも彼が私のことをどう思っているのか全くわからない。

でも少し期待をするならばこの前聞いた、

私がどう死んだらどうする

といった返事にもう少し優しい返事が返ってくることを願う。

今日はこれといって何もせずに終わった。

残り少ない復讐の時間を楽しもうと思う。

復讐計画18日目終了。