この景色を、君と何度も見たかった。

【蒼 said】

復讐計画15日目。復讐まであと14日。

ここ3日位で、たくさんのことが具体的に決まってきた。

もうそろそろ動画をあげたりと表の世界でも動き始めないといけない時期に入ってきた。

楽しみだなぁと思う。

あいつら3人が、

あいつらの家族が、

今度は狂う番だ。

その様を一番近くで見ていたいと思う僕はもう既におかしいのかもしれない。

それでもいい。

もう既におかしくされていたのだから。

「春。今日は何を決めようか。」

彼女は、少し黙っていた。そして、

「ネット名、何にする?」

と僕に聞いてきた。

「確かに…。」

ネット名は何にするかなど考えてもいなかった。

うーん…。

どうしようか。

……。

彼女が突然顔上げた。

「あ!思いついた。」

「何、何?」

彼女は名前を思いついたらしい。

なんだろう。

すごくワクワクした。

早く聞きたい

早く聞きたいと思った。


「オトギリソウ にしよう」


オトギリソウ…。

…?

意味がわからなかった。

なぜネット名を花の名前にするんのだ。

でも彼女にも何か考えている意味があるかもしれないと思った。

だから僕は彼女に質問をした

「オトギリソウ…?なんで花の名前なの?」

彼女は落ち着いて答えた。

「オトギリソウの花言葉って恨みだから。

私たちたくさんのオトギリソウの花持ってるよね。

そのオトギリソウの花って私たちが持っている恨みの心のように消えないし、全く枯れないじゃない?

でもこの計画が終わるとともに

ネットアカウントも

オトギリソウの花も

全て消えればいいなと思って。」

すごく納得できる名前だった。

なぜ花の名前かとすごく動揺したが、名前はオトギリソウでいいと思った。

「すごくいいね。名前はオトギリソウでいこう。」

ネット名も具体的に決まってきて本当に楽しかった。

もう戻れないところまで来ていた。

この時も僕の運命は決まっていたのだ。

復讐に駆られすぎた私たちは止まることを知らなかった。

オトギリソウの花が消える時、

僕たちのこの関係も消えてしまうのか

とふいにも思ってしまった。

彼女との関係が深くなるために僕の心は弱くなっていくような気がした。

人に執着をしてしまうと人はダメになってしまう。

僕はその現実を受け止めることができなくてまた逃げたくなった。

けど今の僕は昔の僕とは違う。

絶対に逃げない。

そして絶対にやり遂げる。


復讐計画15日目終了。