「仕事も好きな人も両方捕まえていようなんて虫が良すぎたんだよなあ、俺も」
そこまで言うと、涼くんの目からは涙がこぼれ落ちた。
「加恋、行っておいで、ちゃんと気持ちを伝えておいで」
「涼くん!」
最後に思いっきり涼くんに飛びつく。
涼くんの甘い声が大好きだった。
涼くんの爽やかな笑顔が大好きだった。
涼くんの仕事にストイックな姿勢が大好きだった。
こんなことを言うと酷かもしれない。
それでも、嫌われてでも、伝えたかった。
「涼くんと出会えて、本当によかった。付き合えて、よかった」
そっと涼くんから離れて、私は背を向ける。
「だから、ありがとう」
私は振り返ることなく、一気に走り出した。
涼くん、何度、心の中で君の名前を呼んだかな。
涼くん、これからも、ずっと頑張ってね。
涼くん、本当に、今までありがとう。
由夢が待っているタクシーに乗り込んだ時、私の気持ちはどんなときよりも晴れ晴れしていた。
そこまで言うと、涼くんの目からは涙がこぼれ落ちた。
「加恋、行っておいで、ちゃんと気持ちを伝えておいで」
「涼くん!」
最後に思いっきり涼くんに飛びつく。
涼くんの甘い声が大好きだった。
涼くんの爽やかな笑顔が大好きだった。
涼くんの仕事にストイックな姿勢が大好きだった。
こんなことを言うと酷かもしれない。
それでも、嫌われてでも、伝えたかった。
「涼くんと出会えて、本当によかった。付き合えて、よかった」
そっと涼くんから離れて、私は背を向ける。
「だから、ありがとう」
私は振り返ることなく、一気に走り出した。
涼くん、何度、心の中で君の名前を呼んだかな。
涼くん、これからも、ずっと頑張ってね。
涼くん、本当に、今までありがとう。
由夢が待っているタクシーに乗り込んだ時、私の気持ちはどんなときよりも晴れ晴れしていた。



