「ごほっ、ごほっ」


あまりの辛さにむせるだけでなく、目には涙まで出てきた。


純太の手にあるケースをよく見ると、『史上最強レベルの刺激』との文字が。


「どう? これで目が覚めただろ?
つーかお前、顔真っ赤! はははっ」


目の前には、肩を震わせて笑う純太の姿が。


何もそんなに笑うことないじゃない。


口の中がヒリヒリとする中、私は純太への怒りがふつふつと沸いてきた。


「純太のバカ!!」

「なんだよ。いくら俺があげたとはいえ、ちゃんとケースを見ずに口に入れた若葉が悪いんだろ?!」

「もういい! 純太なんか嫌いっ!!」

「ああそうかよ。俺も若葉なんて……大嫌いだ」