私、やっぱり、ダメだ


自分がこんなに怖がりだったなんて知らなかった


大好きだから


大好きすぎて


怖い


きっともっと唯くんのこと知ったら


もっともっと大好きになっちゃう


もしそうなったら


もしそうなって失うようなことがあったら


きっと立ち直れない


生けていけない


唯くんなしで生きていけなくなる…!!





階段を駆け降りて特別教室棟の方に行こうとした時だった。



「優花!!」


「!」



私は唯くんに捕まった。



勢いよく壁に両手をつかれて、唯くんと壁の間に挟まれる。