【咲結side】
「おはよう、麻里奈」
「おはよう咲結……頑張ったね」
麻里奈は私の頭を優しく撫でてくれた。
「麻里奈のおかげだよ。ありがとう」
あのあと、大泣きの私が門を出るとそこには麻里奈が立っていた。
昨日朝一で仲直りをして、遥輝と別れると伝えていたから待っていてくれたんだ。
なにも聞かずに私がゆっくり話すのを待ってくれて、一緒に泣いてくれた。
私には麻里奈しかいないって、昨日改めて感じた。
「落ち着いたら合コンセッティングするからね」
「ふふ、それはいいや遠慮しとく」
「夏木センパイには?」
「…言ってないよ、わざわざ言うような仲でもないし。麻里奈にしか言ってない」
「そっか」
噂というのは怖いもので、放課後になるころにはなぜか私たちが別れたことは広まっていた。
きっと、私の泣きはらして腫れまくった目を見て誰かが遥輝に問い詰めたのだろう。
それっぽいシーンは教室の端っこで目撃した。
「おはよう、麻里奈」
「おはよう咲結……頑張ったね」
麻里奈は私の頭を優しく撫でてくれた。
「麻里奈のおかげだよ。ありがとう」
あのあと、大泣きの私が門を出るとそこには麻里奈が立っていた。
昨日朝一で仲直りをして、遥輝と別れると伝えていたから待っていてくれたんだ。
なにも聞かずに私がゆっくり話すのを待ってくれて、一緒に泣いてくれた。
私には麻里奈しかいないって、昨日改めて感じた。
「落ち着いたら合コンセッティングするからね」
「ふふ、それはいいや遠慮しとく」
「夏木センパイには?」
「…言ってないよ、わざわざ言うような仲でもないし。麻里奈にしか言ってない」
「そっか」
噂というのは怖いもので、放課後になるころにはなぜか私たちが別れたことは広まっていた。
きっと、私の泣きはらして腫れまくった目を見て誰かが遥輝に問い詰めたのだろう。
それっぽいシーンは教室の端っこで目撃した。