屋上に出ると、空気は冷たいが太陽が俺達を照らした。 「うわぁ!屋上出れるんだね!苺の学校は鍵がいつもかかってるんだよ」 そう言って、苺が嬉しそうに口を開いた。 「へぇ…」 「いいなぁ、苺も壱斗ちゃんと同じ学校に通いたかったな」 リンゴ飴を片手にフェンスに、手をかけ俯く苺。 「いつでも会えるじゃねーか」 「でもね、おんなじ学校で、お揃いの制服来て、おんなじ教室で授業受けたかったな」 そう言いながらリンゴ飴を舐めはじめた。