「い、壱斗ちゃん……ごめん」 なんて、苺がシュンと顔を下に向ける。 昔からそうだった。そんなコイツを見ると、俺の方が悪いじゃねえかと気が小さくなってしまう。 「あーもー、また買ってやるからそこで待ってろ!」 また新たに、リンゴ飴を購入して苺に渡した。 でもこいつ何処かで座って食べないとまた落としそうだな。 食べ歩きじゃなくてどっか落ち着いたところで…。 「あ、屋上行くか?」 そう言って、俺達は屋上へと向かった。