数分後。 悠太の手なのだろう。教室を出てからすぐに2人と分かれ、苺と単独行動となった。 「壱斗ちゃん。苺、あれ食べたい」 俺の隣りにいる苺は、食べ物屋を見ては指をさす。 リンゴ飴を買ってやると、苺は歩きながら美味しそうに食べはめる。 「ん~、甘い!」 「こぼすなよ」 そう声かけた瞬間、向かいを落とした。 「あっ!」 「ばっか!言ってるそばから……」 こいつありえねー。 速攻落としやがった。