夢でもいいから あなたに会いたい



「襲うわけないじゃん、姫野ちゃんを」

前から聞こえてきた声に恐る恐る顔を上げると、優しく微笑んでいる日向君の顔があった。

ドクンッと心臓が一回鈍い音をたてる。

あぁ、心が痛い……



「あっ、そうだよね。こんな私なんか襲いたくないよね。ごめんね。私バカだから冗談を真に受けっちゃった。あはは。」

「……」