夢でもいいから あなたに会いたい


紺野くんについていって、むかった先は空き教室。

「ごめん。ここぐらいしか人がいないとこがない」

そんなに申し訳なさそうにしなくてもいいのに……


「んーん。紺野くんがいるならどこでもいいよ。」

「はぁ、そういうとこ。」

えっと、どういうこと?

別にどこだってよくない?

紺野くんと話をするためにここに来たんだから……


なんか変なこと言ったっけ?

紺野くん、また耳が赤くなってるし……

いや、顔も……


「紺野くん顔が赤いよ。熱でもあるの?」

「はっ、ないし。こっち見んな」

なんなのよ。心配してあげたのに。

やっぱり他の人の前ではニコニコしてるのに私と一緒にいるときは、ちょっと不機嫌。

引き攣った笑顔よりはマシだろうけど……