「だからさ、お昼、一緒にお弁当食べよ!」 「ふぇ?!」 「中庭に来てね♪」 まったまったまった!一人で勝手に話を進めないで。 「ん?僕のことを姫野ちゃんに知ってもらいたくて……」 笑顔の仮面が怖い。どこのどいつ?!こんな怖い人を王子様って言ったの! その笑顔のまま『王子様』は声をひそめて私の耳元で言う。 「べつにいいじゃん。まぁ、俺の悪口を言ってないならね♥」