「だって、この学校じゃ知らない人はいないよ。姫野ちゃんの名前」 「……」 やばい人だよ。この人絶対にやばい人だ。頭がおかしい気がする。いや『気』じゃなくて絶対におかしい。 「あっ、僕の名前も知らない人がいないってことになってたけど、あなたが知らなかったもんね~」 「僕悲しいな~姫野ちゃんのこと僕は知ってるのに、姫野ちゃんは僕のこと知らないなんて……」