「高校生?」
突然沈黙を破ったのは彼。
しかも「高校生?」なんて脈略が無さすぎて頭にハテナマークが浮かぶ。
「南高校生の制服でしょ、それ」
キョトンとした顔で彼の方を見れば制服を指さされああ、と理解する。
「そうです。南高校です」
「何年生?」
「二年ですけど⋯」
「そっか」
それっきり彼は何も喋らず、何の為の会話だったのちんぷんかんぷんだ。
もしかして沈黙に耐えられずに咄嗟に話題を作ったとか?
⋯わからない。
でも、南高校だと言った時に彼が僅かに笑った気がしたものの、
「あの、」
「なに?」
「⋯いえ」
今笑いましたか?と聞く事も出来ず、また私たちの間には長い沈黙が続いた。



