午前2時の青春。【完】




少ししてココアとコーヒーを持って戻ってきた彼はもう一度私に隣に座る様促す。

それに今度は素直に従って少し間を空けて座った。


渡されたココアの缶は思ったよりも熱く、落としそうになるのを彼が受け止めてくれた。


「っと、大丈夫?」

「思ったより熱くて。でも大丈夫」


ブレザーの下に着ているセーターを第1関節くらいまで伸ばして缶を持った。






それから暫くは、二人とも何も喋らずに、ただボケッと視界に入るものを眺めながらココアを飲んだ。

キエたちといると沈黙に耐えられずに頭の中で必死に話題を探すけどこの人の場合は沈黙が全然苦じゃない。


まあ、友達でもなんでもないからこそ、相手の機嫌や気まずさを感じなくて済むからなのかもしれないけれど。